オストメイトの知恵(対処法)

退院後のオストメイトの生活は不安だらけです。まずは自立が必要です。

 

1.外出時の注意
 パウチの予備は2枚以上持っていること。
慌てて皮膚が乾かないうちに貼ったりすると、全く接着していないことがあります。
交換時のトラブルも考慮に入れないと大慌てすることになります。


2.パウチの張り替え時期
 パウチの交換時期は一定にはできません。体調や摂取した水分量などが影響します。
従って、自分の特徴や傾向を見付けることが大切です。
私の場合

(1)通常は2日から3日毎に交換します。
(2)皮膚保護剤をみて「アメ色」から「シロ色」に変色した部分が80%位になった時。
(3)ストマの周りが痒くなった時。(できるだけ早めに交換)
(4)パウチの周りが滲んできた時。(殆ど時間的余裕は有りません)
(5)外部での行事に参加する直前。
 
3.パウチの交換
 パウチの交換は入浴の最後に体を拭いてから始めるのをお勧めします。
私の場合
(1)まず、シャワーを適温(少し熱いくらい)にします。
(2)周りからやさしくパウチを剥離します。剥がれにくい時はお湯をかけながらだとよいようです。
(3)シャワーをかけながらストマの周りを何も付けずに指で擦りきれいにします。(無理に擦らないように!)
(4)マッサージ効果で血流が良くなる効果があるようです。
(5)暫くシャワーで暖め皮膚呼吸をさせます。(3分くらい)
(6)タオルで周りの水分を拭き取ります。
(7)吸収パットをストマに当て水分を吸収します。(初期にはガーゼを巻いたものを使っていました)
(8)十分水分がとれたらパウチを貼ります。
 <注意> 部分的にも皮膚が濡れた状態で貼るとすぐ剥離するので注意しましょう!
 

4.入浴の方法
 パウチを貼ったまま入浴します。温泉などでは丸めて掌で押さえると目立ちません。
なお、お湯の中ではたとえパウチが剥がれても、体内圧の方が圧力が高いので体内にお湯が入る心配はないそうです。
 湯上がり後はパウチの浸潤度合いをチェックして交換の必要があるかどうか確認しましょう。
 
5.就寝時の工夫
 通常就寝時の尿量は少なくなるそうであるが、経験的には400CC以上あるようです。
そこで、パウチだけでは3時間おきに起きて処理しなければなりません。
 寝る前に水分を控える手もありますが感染症を予防する意味から、水分は十分採るほうがベターでしょう。
 通常は病院スタイルの採尿袋をぶら下げて寝ることになります。排出弁の閉め忘れにくれぐれも注意しましょう。
 寝返りが心配になります。ホースが捩れて流れが悪くなると腎臓(脇腹)に軽い痛みを感じる時もあります。この時は水を沢山飲むと落ち着きます。
 旅行で目立ちたくない時はレックパックを利用するとよいでしょう。